DX記憶のゴミ箱

DX記憶のゴミ箱

小田商店が歩んできたOA化の歴史と時代時代の変遷を記憶から思い出して書く連載、とにかく書きますが、思いついたら書く的に書きます。
記憶のゴミ箱とは、同名の本「記憶のゴミ箱」があり、ゲシュタルト・セラピーの創始者パールズさんの自伝。
この本は、思いついたら書くという感じのショートストーリーが何章もつづく。自伝なのに時代はまったく順番に並んでなくて、時系列がバラバラで面白い。その自伝の書き方のオマージュ的に徒然なるままに書ければいいと考えています。
2022/8/21より開始
 
小田商店のシステム思想らしきもの小田商店のシステム思想らしきもの2022/8/24 12:362022/10/5 7:57

DX的に取り組んだジャンル

  1. 基幹システム データベース アプリケーション群
  1. ネットワーク LAN WIFI WAN モバイル通信
  1. 端末群 パソコン スマホ プリンタ ハンディターミナル
  1. モビリティ 車載ディスプレイオーディオ
  1. ロボティクス 掃除ロボット
 

うちの基幹システムとは

小田商店は、商品を仕入れて販売している業務が多い。
・仕入だと、商品Aをいつ、どこから、いくらで、何個仕入れて、いつお金を支払うのか。
・売上だと、商品Aをいつ、どこに、いくらで、何個販売して、いつお金を受け取るのか。
7万点ほど登録している商品を1つ1つの出入りの動きを記録し、集計し、判断し、行動することが基幹業務である。この基幹業務の情報処理を行うのが、小田商店の基幹システムと位置づけている。
※基幹システムというと、ERPや銀行勘定系システム指したりしますが、ここでは小田商店基幹システムとはということで定義しています。
 

基幹システムの変遷

年代ことがら帳票処理
198x年代青焼きコピーを導入して請求書を作成請求書印刷
198x年代NECワープロ書院を導入し棚卸し表を作成棚卸表印刷
1997年棚卸し表を入力しエクセルファイルにした商品データの電子化
1998年PCA商魂NetWare版を導入し請求書を発行同時にLANも敷設複数端末による請求書作成
1999年4th Dimensionデータベースのシステムを導入複数端末による請求書作成
2001年管蔵くん RDB+WEBシステム+ハンディターミナルに移行、商品単品管理に移行できた。商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行
2008年11月MikiSYS RDB+WEBシステム+ハンディターミナルに移行、在庫管理を始める。販売データの活用が始まる。商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行
2012年2月eとくしま商店街システム RDB+WEBシステム+ハンディターミナルに移行、社内でデータ活用が活発になる商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行
2013年Ainezu RDB+WEBシステム+ハンディターミナルに移行商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行
2015年BARA System タフパッドの導入商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行
2021年BARA System iPhoneによるピッキング&納品伝票発行商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行
 

データベースの変遷

1980年代は、フロッピーディスクで棚卸帳の文書ファイルを保存していたレベルでありRDBは影も形もなかった。
1990年代は、1997年より4th DimensionやFileMaker、MS ACCESSいわゆるMicrosoft Jet Database Engineを使用していた。RDBもよちよち使っていたので、テーブル設計も正規化などは考慮されずに作られていて、かなり雑な設計だった。
2000年代にはいり、OracleやMS SQLServer、PostgreSQL、MySQLなどを性能やプラットフォームや価格など総合的に評価してみたなかで、2005年位には、MySQLが妥当ではないかという評価になり、MySQLを採用した。この時はオンプレサーバで運用していた。
2010年代に入り、MySQLサーバのクラウド化を行うが、運用の問題でオンプレのレプリケーションサーバを設置していた。
2013年にAWSのRDSサービスを利用をはじめた。オンプレサーバもすべて撤去した。
2013年のシステム名Ainezuに移行した際にデータベース設計を根本的にやり変えて、データベースの正規化を推進した。この改修で設計柔軟性がかなり向上した。